正しい知識があればガンの9割は本当に予防できるのか?

いつもなら、インターネット上の記事を見ても、わざわざBlogの記事として取り上げようとも思わないけれど、久し振りに「おや?」と気になった記事を見つけたので、このブログにも感想を書いておくことにした。

情報元は、2015年12月1日の東洋経済オンライン「ガンの9割は正しい知識があれば予防できる。」という記事だ。

秋津壽男さんという1人の医師が書いた記事で、この人の本は「がんにならないのはどっち?(あさ出版)」というタイトルで書店でも見かけたことはあったが、パラパラ読みをしただけで買うまでには至っていなかった。でも、いい機会なので秋津壽男さんの別の著書「長生きするのはどっち?」を買って読んでみた。(話が少しずれた)


さて本題だが、この記事は6つの項目にわかれて書かれていた。

  • ① 「喫煙とガン」のこと。
    • 喫煙者の肺ガンと喉頭ガンになるリスクやガン細胞がガン化する2つの要因について説明している。
  • ② 「ガンと遺伝の関係」のこと。
    • 「うちはガン家系だ。」というのは、誤った認識だと断言していて、その理由を説明している。
  • ③ 「胃ガンと塩」のこと。
    • なぜ、胃ガンの原因が塩にあるかという事を説明している。
  • ④ 「スポーツと免疫細胞」のこと。
    • 著者はスポーツをすることは薦めていないが、ウォーキングは薦めている。激しい運動によるNK(ナチュラルキラー)細胞の変化やNK細胞が活性化する6つの事にもふれている。
  • ⑤ 「検診と医療」のこと。
    • 企業や自治体などで実施している健康診断に加え、やはり人間ドックは受診したほうがいいのか?という事と初期ガン(ステージⅢまで)の段階から末期ガン(ステージⅣ)になってしまった場合の「治療にするべきか否か」という事に関して著者の考えを説明している。
  • ⑥ 「ガンと死と価値観」のこと。
    • 「ボケやポックリで死ぬよりも癌のほうがよいかもしれない。」という事について、この記事の締めくくりとして説明してる。


母が発病した時。

というか・・・「母がガンになってしまった。ということが、わかった時」に沢山の情報を集めて読んだので既に知っている事もあったが、当時は「ガン予防」ではなく「ガン治療」の情報を探していたから「ガンにならない為に・・・」という、今回の記事は残された家族という意味でも逆に今だから新鮮だった。


まーでも、人間はガンだけで死ぬわけでもないが、「父と母もガンになった事が原因」で苦しんだわけで、息子である僕も「遺伝でガンになる確率は高いのかなぁ~。」と漠然と意識するようになっていたけれど、秋津壽男さんの記事の中の「遺伝リスクの高いものは、大腸ガン・乳ガン・前立腺ガンの3つ。」ということを知って少しだけホッとした。

父も母も、この3つの中のガンではなかったし祖父母も違った。そして、母の両親もガンが原因ではなかったからだ。とはいえ他の部位のガンになる可能性もあるので安心はできないが、ガンを予防できるのであれば、それに越したことはない。

どんなに気をつけていても、ガンになる時にはなってしまうことも承知しているので、これからは記事の最後にも書いてあるように「極端な情報や思い込みを排除し、正しい知識・情報」で、ガンの予防をしていこうと思った。


母のこともあって、あれから気をつけているのは、

  • 体を冷やし過ぎないこと。
  • ストレスを感じても、あまり気にしないこと。
  • 運動は軽く汗をかく程度にしておくこと。(当時から急にする激しい運動は体に良くないと知っていたので・・・)


しかし、逆に体に悪いこともしているのも事実で、

  • タバコはやめられない。
  • 健康診断は、脱サラしてから11年になるが、受診していない。
  • 朝起きて、夜寝るという人間としての生活リズムも1年間のうち半分もできていない・・・と思う。


僕が生きている間にガンに関する常識も変わってしまうかもしれないので、極端な健康オタクになるつもりはない。わかりやすい例でいうと、僕が10代の頃の運動中の常識は「水を飲むことによって動きが鈍くなるので、水を飲むな!!」だった。でも、現代では「運動中は、こまめな水分補給は必須」

今思うと当時、水を飲む事を我慢していたのは何だったのか?と笑ってしまう。なので、ガンに関する常識は勿論の事、ガン以外の病気に対する常識が、ある日を境に非常識になる可能性があることを考えたら「極端なガン予防は危険!?」なのかもしれない。

医者の常識と我々患者の常識は180度違うと思うし、ガンというエラー細胞のことは、結局のところ「良く分かっていない」というが本音だと感じる。


ここからは、医師という輩の批判になるが、秋津壽男さんは≪「最期はガンで死にたいね。」と医者仲間で話したことがある。ガンでいいことは、死ぬまで意識がハッキリしていて、自分を失うことがないことだ。≫とも書いている。この文章を読んだとき、正直イラッとした。

母は最後ガンの痛みを緩和するためにモルヒネでコントロールしてもらったので、意識は朦朧としていた。所詮、医者という種族は他人事なんだよなぁ~とつくづく思う。こういう医者達は自分がガンになったら、患者には涼しい顔で処方している抗癌剤も、自分では使わないのではないか?と想像してしまう。

あんな毒(抗癌剤)を良く知っている医者が自ら好んで使用するとは思えないからだ。そんなことを考えていると、「本物の医者にめぐり逢えること」も運命の分かれ道だし、寿命のひとつだという事を父と母を見ていて実感した。


  • こういうクズもいるしね。 ┐( ̄ヘ ̄)┌
    • 愛知 患者紹介し見返りに現金、贈収賄容疑で医師ら逮捕。 -朝日新聞デジタル-


秋津壽男さんの記事のタイトルである。「ガンの9割は正しい知識があれば予防できる。」の「正しい知識」を見つけるのが素人には至難の業。

これを言ってしまったら、元も子もないが、書籍や雑誌にせよインターネットの情報にせよ、玉石混交な現代の情報化社会から「正しい、ガン予防の知識」を探し出して実行する。

これが本当の意味でのガンにならない為のキーワードかもしれない。


早速、ツッコミを入れると「最近の研究では胃がんは、ほぼピロリ菌感染が原因で、ピロリ菌の話をせずに塩分と言っているのは、ちょっと古い知識だ」と、この記事を見た人がヤフコメに投稿していた。

さて、どっちが正しい?


追記 

2015年12月8日

良い機会だから買って読んでみた著者である秋津 壽男さんの本「長生きするのはどっち?」の中の【Q5、「胃カメラ嫌い」「バリウム嫌い」胃がんになるのはどっち?】という項目で少しだけピロリ菌のことにふれていた。

少々抜粋させていただくと「胃がんに関連して話題となるのがピロリ菌です。」と始まり「日本では50歳以上のなんと70%~80%が感染者。」とピロリ菌の感染率についてのデータと「残念ながら除菌をしても胃がん発症リスクはゼロになりません。大切なのは、自分がピロリ菌に感染しているかどうかを知ることです。」とし、最後に「調べた結果、感染者であった場合は、これまで以上に胃がん検診に力を入れましょう。」と、この項を締めていました。

なので、ヤフコメにあったツッコミ「ピロリ菌の話をせずに塩分と言っているのは、ちょっと古い知識だ。」というのは今回、話題にした記事「ガンの9割は正しい知識があれば予防できる。」では、胃がんとピロリ菌の因果関係を説明していなかっただけで、やはり医師ならば知っていても、おかしくはない事だったようです。

しかし、50歳以上の日本人のピロリ菌感染者率が70%~80%とは驚き。 ヽ(゚◇゚ )ノ

そして、あと5年もすれば50代になってしまう僕としては、何だか嫌な感じ。 (´Д`)


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