希望の光となるか!?「治験の新制度」と「患者申出療養制度」が来年(2016年)から始まる

少し古い情報なのだけど、読み返してみたら気になる内容だったのでブログに書いておこうと思った。


薬治験 重篤患者受け入れ

~厚労省、来年から 主治医通じ希望~

情報元:読売新聞 夕刊 2015年11月9日(月)

web版タイトル:「最先端の薬治験、治療法ない重篤患者受け入れ…来年から」


  • 「治験の新制度」
    • 2016年早々から
      • 新薬を試すことができる。さらに費用は製薬会社などが負担。
  • 「患者申出療養制度」
    • 2016年4月から
      • 併用治療ができるようになる。但し、費用は殆ど患者負担で高額。


「治験の新制度」について

製薬会社が開発中の薬を試すことができるようになる新制度で治験用として使われる薬は、安全性が高いであろう開発の最終段階までクリアしている未承認薬

但し、条件としては新薬の開発に悪い影響がでない事。

新薬を試したい人が多すぎたり、治験希望者の体の具合によっては製薬会社としても、治験要請を断ることができるとしている。

しかし、製薬会社に治験を断られたら、希望がゼロになるか?と言えば、そうではないらしい。

主治医を通して、役人に「どうして、私は新薬を試すことができないのか!! \(*`∧´)/」と文句を言えるので、文句を言われた側の厚労省の中で、治験希望者の意見が、もっともだと判断したら、役人が製薬会社に「以前に治験を断った〇〇さんへの新薬投与を認めてあげて!!」と要請をするらしいのだ。

気になるのは新聞記事には、あくまで要請と書いてあるだけで、本当に製薬会社としてリスクのある人を治験に参加させるのかは不明。

あと、もう1つ気になるのは、命の時間に余裕がない人が、こんな役人と製薬会社とのやりとりを待っていられる時間があるのか?ということ。

まだ、まだ課題は多そうだ。


「患者申出療養制度」について web版の記事には書かれていない

新聞記事を一部抜粋すると「政府は来年4月から、患者の申し出に基づき、公的医療保険の対象外の先進医療と、保険適用の治療の併用を認める患者申出療養制度を始める」と発表をした。

しかも、未承認薬の使用もできて、治験者に副作用が出た場合も補償がある。(まー そうじゃないと怖くて試そうとは思わないけど)

最後の壁となるのは、やはり費用の問題。

金か命か?

究極の選択だ。


個人的な感想 いわゆる愚痴です

2015年11月9日(月)の読売新聞の夕刊のトップページに「薬治験 重篤患者受け入れ」の記事が載っていた。役人(厚労省)や政治家は本当にやることがノロマだと思う。本来なら、この2つの制度は30年以上前にあってもおかしくない制度だ。故に日本の医療や制度は、他の先進国に比べ30年遅れていると言われているのであろう。

母と通院していた時、病院内に無料配布されていた製薬会社の情報誌に書いてあった「新薬の抗がん剤」は、記憶が定かではないが確か癌細胞だけに効き副作用も、それほど苦しくない新薬だったような気がする。そんな事を思い出すと当時、抗がん剤をやっても効果が出なくなり母の生命の灯火がドンドン消えかかっているのに、もう打つ手がなくなった時、「治験でも何でもいいから新薬を試すことができれば・・・」とポケットの中で拳をギュッと握りしめたものだった。

大学病院では国に認められた薬しか使えないから効果は期待できないとわかっていても医師は患者にその薬を使用するしかない。でも、治験という手段でも、母の体中に散らばったガン細胞をやっつけられる可能性がある新薬を使えたのなら、もしかしたら母は助かったかもしれないと思うとツライ。(勿論、臨床試験という名の人体実験なので、リスクはあるけれど・・・)


それと当時は併用治療ができないという壁があった。

例えば現在メインの病院に通院していたとして、他の病院で効果が期待できそうな保険適用外の治療行為を発見しても、二股をかけることはできなかった。

それが、来年の2016年4月から患者申出療養制度が始まり、併用治療ができるようになるらしいではないか。「もっと早くに、この2つの制度が始まっていれば・・・」と思うと悔しくてしかたがない。「治験の新制度」と「患者申出療養制度」が始まることで今後、1人でも多くの重い病気と闘って苦しんでいる人が救われることを願ってやまない。


でも、一番大事なことは・・・

「本人が、どうしたいか」を尊重するのことが一番重要なのは間違いない。

闘病中の母に、「温熱療法」の話とか「セカンドオピニオン」の話とかをしたことがあったけれども、検査や化学療法が始まる前なら考えてくれたかもしれないが、体力がなくなってしまっている体では「また、検査とかをするのはツライので、今のままでいい」と言われた。

当然だよね。

もう、この段階では全体の流れを変えることができずに、大学病院の治療に任せる事しかできなかった。結局最後は、「もう当院では、やれることは、ありません」と告知をされ、ホスピス行きを薦められたことを思い出した。

例え家族でも、本人が嫌がっているのに無理強いすることはできない。

「でも、生きてほしい」というジレンマがあった。

今だに答えは出ないけど・・・


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